「単母音プラスアルファ」とは
本講座では、中国語の母音を学ぶ際に、まず「単母音プラスアルファ」として以下の10種類の音を身につけてもらいます。
a系 | o系 | e系 | i系 | u系 | ü系 |
---|---|---|---|---|---|
a1 (a2) | o | e1 e2 er | i1 i2 i3 | u1 (u2) | ü |
※ 表内には全部で12ありますが、カッコで括られた2つはそれぞれ別の表記の音と重複する音なので、差し引き10種類です。
さて、よく見ると、a、e、i、uの母音がa1、a2というように枝分かれしていますね。
なぜ、枝分かれが発生しているのでしょうか。
表記上は同じアルファベットであっても、以下のように、条件によっては実際に発される音が分岐します。
- 複母音の中では、単母音の時と発音が異なることがある(a、e)
- 前につく子音によって、発音が分かれる(i、u)
このように、表記上は同じアルファベットなのに条件によっては音が異なるので、この教材では枝番号をつけて表記しています。
もしも、まず一般的な単母音7種類だけを覚えて、「これが単母音の全てだ」と理解したとします。
具体的に言えば、『「e」は【e1】という音だ…』というように、音声イメージが脳内に定着させた直後に、複母音のくだりに進んだところで『実は「e」には音がもう1つあります、実は「i」には音がもう2つあります』と言われたら、ちょっと混乱してしまいますよね。
そこで、本講座では「単母音プラスアルファ」という形で、必要な音を全て先にお見せしています。
「単母音プラスアルファ」を学ぶ順序
では、どのような順番で学べば最も効率的でしょうか。
実は、中国語の単母音であるとはいえ、「日本語に近い音」もあります。
したがって、先に「日本語に近い音」をマスターして、それから「中国語らしい音」にトライするのが良いでしょう。
本講座では、以下の順序で中国語の短母音プラスアルファをマスターしてもらいます。
- 日本語に近い母音
- a
- o
- i1
- e2(=a2、複母音と鼻母音に登場)
- 中国語らしい母音
- e系
- e1
- er
- u系
- u1
- ü(=u2)
- i系
- i2(zh,ch,sh,rの後ろに登場)
- i3(z,c,sの後ろに登場)
- e系