第4回「箸」

本日のミッション

以下の解説を読みながら、日本語訳をつけましょう。

本文の文法構造とポイント

一个很有趣的相关性

ポイント:数量+修飾語+名詞

目的語の構造は以下のようになっています。

数量修飾語名詞
一个很有趣的相关性
用汉字的国家的人吃饭筷子

ポイント:中国語は語順が重要

「吃饭」は単独では「ご飯を食べる」という動詞述語ですが、ここではその意味ではないことに注意しましょう。「〜とき」や「〜するのに」と訳すとうまくいきます。

このように、中国語は文中のどの位置に有るかにより、文法機能が変わります。英語のように語形で見分けがつくわけではなく、あくまでも語順で見分けなくてはならないので注意が必要です。

日本人筷子 中国人筷子

ポイント:動詞「用」

「用」は、ここでは動詞述語として用いられています。介詞ではないので注意しましょう。

但是日本的筷子和中国的筷子不一样

ポイント:介詞フレーズ「和〜」+形容詞述語「一样」

「和〜一样」という表現を思い出しましょう。

日本的筷子前面尖的 中国的筷子前面尖的

ポイント:主述述語文

主語が2つある形になっていますが、「主述述語文」という文型です。

日本語にも「象は鼻が長い」というように、同じ形が存在します。

立体的に示せば次のような形です。

主語述語
主語述語
象は鼻が長い。
日本的筷子前面是尖的。
为什么 人解释说

ポイント:「有」+(主語+述語)

「有」+「解释」という形です。

「〇〇する△△がいる」と訳しましょう。

日本吃鱼的文化 所以筷子的前面尖的 中国吃肉的文化 所以筷子的前面尖的

ポイント:因果関係「所以」

「所以」は、前の文を受けて「なぜなら…」というように因果関係を表す重要語です。

信不信

ポイント:反復疑問文

反復疑問文です。

述語+「不」+述語の形で、「はい」や「いいえ」かを答える疑問文を作ります。

コラム:箸食文化圏

面白いことに、「箸食文化圏」と漢字文化圏は地図上で見てもほとんど一致しています。

20年前の論文ですが、「箸食文化圏」の広がりを示す図と、その起源や伝播の歴史を解説した部分を引用します。

三浦良幸「東アジアの箸文化小考 : 食事用二本箸の起源と展開」(『比較民俗研究 : for Asian folklore studies』第3号、1991年3月)より

箸は中国の西南部で生み出された。それは春秋中晩期(B.C.5世紀)かそれを少し遡った時期のことである。発明したのは,あるいは漢民族ではなく,中国西南部の少数民族であるという可能性もある。(中略)中国周辺の諸地域には「中国の先進文化への憧れ」が大きなきっかけ,動機となって,まず上流階級の食卓に,いわば「中国先進文化の象徴的存在」として受け入れられた。それは朝鮮では6世紀,日本では7世紀のことである。しかし,その後,箸は上流階級一のみならず一般庶民にまで広く普及,定着することになる。これは日本では12~13世紀,朝鮮では15世紀以前,ベトナムでは15世紀以後,台湾では17世紀以後,モンゴルでは15世紀以後のことである。

三浦良幸「東アジアの箸文化小考 : 食事用二本箸の起源と展開」(『比較民俗研究 : for Asian folklore studies』第3号、1991年3月)

今回の課題

「クラスウェブ>アンケート」に「小テスト」を掲示しますので、そちらから回答をお願いいたします。

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