本日のミッション
以下の解説を読みながら、日本語訳をつけましょう。
本文の文法構造とポイント
有一个很有趣的相关性ポイント:数量+修飾語+名詞
目的語の構造は以下のようになっています。
数量 | 修飾語 | 名詞 |
---|---|---|
一个 | 很有趣的 | 相关性 |
ポイント:中国語は語順が重要
「吃饭」は単独では「ご飯を食べる」という動詞述語ですが、ここではその意味ではないことに注意しましょう。「〜とき」や「〜するのに」と訳すとうまくいきます。
このように、中国語は文中のどの位置に有るかにより、文法機能が変わります。英語のように語形で見分けがつくわけではなく、あくまでも語順で見分けなくてはならないので注意が必要です。
日本人用筷子, 中国人也用筷子。ポイント:動詞「用」
「用」は、ここでは動詞述語として用いられています。介詞ではないので注意しましょう。
但是,日本的筷子和中国的筷子不一样。ポイント:介詞フレーズ「和〜」+形容詞述語「一样」
「和〜一样」という表現を思い出しましょう。
日本的筷子前面是尖的, 中国的筷子前面不是尖的。ポイント:主述述語文
主語が2つある形になっていますが、「主述述語文」という文型です。
日本語にも「象は鼻が長い」というように、同じ形が存在します。
立体的に示せば次のような形です。
主語 | 述語 | |
主語 | 述語 | |
象は | 鼻が | 長い。 |
日本的筷子 | 前面 | 是尖的。 |
ポイント:「有」+(主語+述語)
「有」+「人解释说」という形です。
「〇〇する△△がいる」と訳しましょう。
“日本是吃鱼的文化, 所以筷子的前面是尖的; 中国是吃肉的文化, 所以筷子的前面不是尖的。“ポイント:因果関係「所以」
「所以」は、前の文を受けて「なぜなら…」というように因果関係を表す重要語です。
你信不信?ポイント:反復疑問文
反復疑問文です。
述語+「不」+述語の形で、「はい」や「いいえ」かを答える疑問文を作ります。
コラム:箸食文化圏
面白いことに、「箸食文化圏」と漢字文化圏は地図上で見てもほとんど一致しています。
20年前の論文ですが、「箸食文化圏」の広がりを示す図と、その起源や伝播の歴史を解説した部分を引用します。
箸は中国の西南部で生み出された。それは春秋中晩期(B.C.5世紀)かそれを少し遡った時期のことである。発明したのは,あるいは漢民族ではなく,中国西南部の少数民族であるという可能性もある。(中略)中国周辺の諸地域には「中国の先進文化への憧れ」が大きなきっかけ,動機となって,まず上流階級の食卓に,いわば「中国先進文化の象徴的存在」として受け入れられた。それは朝鮮では6世紀,日本では7世紀のことである。しかし,その後,箸は上流階級一のみならず一般庶民にまで広く普及,定着することになる。これは日本では12~13世紀,朝鮮では15世紀以前,ベトナムでは15世紀以後,台湾では17世紀以後,モンゴルでは15世紀以後のことである。
三浦良幸「東アジアの箸文化小考 : 食事用二本箸の起源と展開」(『比較民俗研究 : for Asian folklore studies』第3号、1991年3月)
今回の課題
「クラスウェブ>アンケート」に「小テスト」を掲示しますので、そちらから回答をお願いいたします。