第2回「友達付合い」

「言葉の使い方」の補足

「喜欢」の目的語

行動が対象になった場合、日本語は動詞を省略することが多いが、中国語は動詞が必要不可欠である。

教科書p.7「言葉の使い方・1」喜欢

中国語の大きな特徴として、「目的語の部分に動詞や動詞フレーズ(動詞+目的語)を直接置くことができる」というのがあります。英語はto不定詞をつけたりing形の動名詞を使用する必要がありますが、中国語は形を変えずにそのまま置きます。

中国語のこの特徴は、書くときや話す時には考えなくて良いので便利なのですが、文章を読むときには、どのような役割で登場しているのかを考えなくてはならないです。

教科書の例文を構造分析してみましょう。

喜欢xǐhuānchī中国菜Zhōngguócài.

さらに目的語だけを取り出すと、「chī中国菜Zhōngguócài という構造です。

目的語の中に、「述語+目的語」の形がそのまま入っているのがわかりますね。

「请问」

“请问”は、「どうぞ、聞いてください」の意味に使われることは少なく、ほとんど「ちょっと聞きたいんですが」の意味に使われる。

教科書p.7「言葉の使い方・1」请问

教科書の2つ目の例文がわかりやすいので、まずこちらを分析すると以下のような構造です。

请问Qǐngwèn,邮局yóujúzài哪里nǎlǐ?

「请问」は、2文字でひとかたまりの動詞述語として捉えましょう。「请」と「问」を分けて捉える必要はありません。

これに対して、「请进」は短いフレーズですが、あえてこれを分析すると、qǐngjìnという構造として捉えることができます。同じく「请坐」も分析してみると、qǐngzuòという構造として捉えることができます。それぞれ直訳すると「入ることをお願いする」「座ることをお願いする」と言う形ですね。先ほど「喜欢」の項目で説明した「中国語は動詞をそのまま目的語に使える」という原理が、ここでも働いています。

ちなみに、教科書の1つ目の例文は「请」を独立したものとして捉えなければならない例です。注意しましょう。

这样Zhèyàngdeshìqǐngwèn服务台fúwùtái

なお、中国語の主語は「話題の提示」と言う役割ですので、英語のように必ずしも動作の主体であるとは限りません、その意味でも、この例文は注意が必要です。

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