この記事のポイント
- 中国語の発音は、思っているほど難しくはない!
- 実は、日本語と同じ発音のものが半数を占める!
- 約3割の難しい発音も、コツを抑えれば大丈夫!
はじめに
アナタがもしも、これから中国語を始める方である場合、もしかしたら、こんな感じでおびえてしまってはいないでしょうか?
中国語の発音って難しいんじゃないの?
あるいは、アナタが実際に中国語を学び始めてからも、こんなふうに思っているかもしれません。
同じ漢字を使う言語なのに、どうして発音はこんなに違うんだろう?
確かに、中国語の発音は日本語とかなり異なるように思えるかもしれません。音節表を見てみると、その膨大な量に面食らったことのある方もいるかもしれません。現に、中国語には411種類の音節があります。この数を聞くと「ほらみろ、もうだめだ」と思うかもしれません。
\いやいや、悲観するのは、早すぎます!/
中国語発音は思っているほど難しくない
実は、すべての発音をゼロからマスターする必要はまったくありません。
なぜなら、日本語と同じ発音のものが半数以上含まれているからです。
中国語発音の全体像
まず、中国語の音節表を眺めてみてください。細かくは見なくてよいので、ボーッと眺めてみてください。ひとつひとつを見るのではなく、ざっと全体像を視界に入れるイメージです。
これまで見たことのある音節表と、少し違う点があるかもしれません。
なんだか緑・黄色・赤というような色がついていますね。
日本語にもある発音が半数を占める
上の表は、一般的な音節表とちょっと違って、「ある発音をマスターするために、どれくらいのハードルを超えなければならないか」という観点から、以下の3種類に分類して色をつけたものなんです。
- やさしい発音:日本語とまったくあるいはほとんど同じ音
- ふつうの発音:ひとつコツをつかめばすぐにマスターできる音
- むずかしい発音:2つ以上のコツをつかまなければならない音
3種類それぞれに含まれる発音数の、中国語発音総数に対する割合を表とグラフにしてみました。
難しさ | 発音の個数 | 割合 |
---|---|---|
やさしい発音 | 195 | 47.45% |
ふつうの発音 | 91 | 22.14% |
むずかしい発音 | 125 | 30.41% |
合計 | 411 | 100.00% |
こうしてみると、「やさしい発音」が意外と半数近くに及ぶほど多いということが、データを元にお分かりいただけたかと思います。
でも、3割は難しい発音なんでしょ!?
\逆に言えば、約7割は難しくないんです!/
難しい発音もコツを抑えれば大丈夫!
さらに言えば、「むずかしい発音」に分類される発音も2つ以上のポイントが合わさっているために、最初は難しく感じられるだけです。
実際には、「ふつうの発音」を学ぶときに、ひとつずつコツをきっちりおさえていくことで、しっかり定着させることができるものです。
つまり、「中国語の発音は難しい」というイメージは少しおおざっぱなんですね。
厳密にいうと、「中国語の発音は、約3割しかむずかしくない」なのです。
まず「やさしい発音」(=すでに知っている音)からはじめて、それに関連付ける形で「ふつうの発音」「むずかしい発音」とひとつひとつ順を追って克服していきましょう。
学び始めてみると、その3割という数も、だんだんと減っていくはずです。これは、私の教場経験に基づいて断言できることです。